1: 名無しさん 2021/07/05(月) 13:58:54.98 ID:+qit5cit9
ヘビ真菌症の国内侵入を初確認 野生種の感染拡大に懸念
2021/7/5 11:00(最終更新 7/5 12:00)
https://mainichi.jp/articles/20210705/k00/00m/040/046000c

皮膚の壊死(えし)によって個体を死に至らしめる真菌症に感染したヘビが国内で初めて確認された。南米から輸入されたヘビが発症し、岡山理科大と国立科学博物館のチームが診断・特定した。ヒトには伝染しないが、すでに北米の一部地域では野生ヘビの種の存続を脅かすほど猛威を振るっており、日本のヘビにとっても深刻な「新興感染症」となる恐れもあるという。
岡山理科大の宇根有美教授(獣医病理学)によると、2019年4月、国内の愛好家が輸入業者から購入した南米原産のハラスジツルヘビの皮膚に異常が出て、間もなく死んだ。同じ愛好家が別のケージで飼っていたラットスネークなど別の種類の輸入ヘビ11匹も発症。治療が施されたが、うち4匹が死亡した。治療した九州地方の動物病院から連絡を受けた宇根教授らが死んだヘビを検査し、ヘビ真菌症と判断した。
ヘビ真菌症を引き起こすカビの一種は、1986年に米国の飼育ヘビから見つかった。これまでに北米や欧州で報告されていたが、アジアでの確認は初めて。今回、ヘビに感染していたカビを培養して遺伝子検査した国立科学博物館の細矢剛・植物研究部長によると、カビは「オフィジオミケス・オフィオジイコラ」という名前で、ヘビのうろこを構成するたんぱく質であるケラチンを分解して増えるという。
ヘビ真菌症は特に08年以降米国で急速に広まった。米国東部に生息する、絶滅危惧種を含むほぼすべての野生種のヘビで感染が確認されている。この影響で、ガラガラヘビの一種は個体数が大幅に減少したとの報告もある。チームは今後、日本に生息するアオダイショウなど在来種のヘビへの感染のしやすさを調べる方針だ。

ヘビ真菌症に感染したラットスネーク=宇根有美・岡山理科大教授提供
宇根教授は「日本で野生のヘビが減れば、ヘビに捕食されていた動物が増え、生態系が崩れる恐れもある。人間の活動に伴って人や生き物が移動することで新興感染症が広がるという意味では、新型コロナウイルスと同じ構図だ」と話す。【池田知広】
ーーー
【国立科学博物館】輸入飼育ヘビから重要病原体(ヘビ真菌症)を発見、国内侵入を確認 ―アジアで初報告 世界的な伝染に懸念―文化庁
https://prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000268.000047048.html
抜粋
概要
ヘビ真菌症(Snake Fungal Disease, SFD)は、 カエルツボカビ症、 コウモリ白鼻病と肩を並べる病原性真菌で、 カビの一種、 Ophidiomyces ophiodiicola によって皮膚が壊死し、 重症な場合は死に至る病気です。 本菌は、 1986年にアメリカ東北部で飼育下のヘビに最初に報告されて以来、 北米大陸、 ヨーロッパの野生のヘビにも報告され、 世界的な流行が懸念されていましたが、 アジアでの報告はありませんでした。
本成果は、 岡山理科大 獣医学部 宇根有美教授、 高見義紀獣医師及び国立科学博物館 細矢 剛 植物研究部長らによる共同研究によるものです。
本成果は、 2020年9月に生物科学系のプレプリントサーバーであるBioRxivにて速報が公開されましたが(doi: https://doi.org/10.1101/2020.09.03.281154 )、 2021年6月25日に日本獣医学会の国際学術誌
「The Journal of Veterinary Medical Science」の早期公開版にオンライン掲載されます(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jvms/advpub/0/_contents )。

写真説明
1.:皮膚の壊死(上)、 多発性痂皮(下)。 2.病原菌 Ophidiomyces ophiodiicola の胞子形成構造。 菌糸が枝分かれして末端に胞子が形成され、 ちぎれるように脱離する。 3.患部皮膚組織標本、 皮膚は壊死して(赤色)その表面に真菌が増殖している(ヘマトキシリン・エオジン染色)。 4.病変部の菌糸(緑色の蛍光を発する。 ファンギフローラY染色)。
2021/7/5 11:00(最終更新 7/5 12:00)
https://mainichi.jp/articles/20210705/k00/00m/040/046000c

皮膚の壊死(えし)によって個体を死に至らしめる真菌症に感染したヘビが国内で初めて確認された。南米から輸入されたヘビが発症し、岡山理科大と国立科学博物館のチームが診断・特定した。ヒトには伝染しないが、すでに北米の一部地域では野生ヘビの種の存続を脅かすほど猛威を振るっており、日本のヘビにとっても深刻な「新興感染症」となる恐れもあるという。
岡山理科大の宇根有美教授(獣医病理学)によると、2019年4月、国内の愛好家が輸入業者から購入した南米原産のハラスジツルヘビの皮膚に異常が出て、間もなく死んだ。同じ愛好家が別のケージで飼っていたラットスネークなど別の種類の輸入ヘビ11匹も発症。治療が施されたが、うち4匹が死亡した。治療した九州地方の動物病院から連絡を受けた宇根教授らが死んだヘビを検査し、ヘビ真菌症と判断した。
ヘビ真菌症を引き起こすカビの一種は、1986年に米国の飼育ヘビから見つかった。これまでに北米や欧州で報告されていたが、アジアでの確認は初めて。今回、ヘビに感染していたカビを培養して遺伝子検査した国立科学博物館の細矢剛・植物研究部長によると、カビは「オフィジオミケス・オフィオジイコラ」という名前で、ヘビのうろこを構成するたんぱく質であるケラチンを分解して増えるという。
ヘビ真菌症は特に08年以降米国で急速に広まった。米国東部に生息する、絶滅危惧種を含むほぼすべての野生種のヘビで感染が確認されている。この影響で、ガラガラヘビの一種は個体数が大幅に減少したとの報告もある。チームは今後、日本に生息するアオダイショウなど在来種のヘビへの感染のしやすさを調べる方針だ。

ヘビ真菌症に感染したラットスネーク=宇根有美・岡山理科大教授提供
宇根教授は「日本で野生のヘビが減れば、ヘビに捕食されていた動物が増え、生態系が崩れる恐れもある。人間の活動に伴って人や生き物が移動することで新興感染症が広がるという意味では、新型コロナウイルスと同じ構図だ」と話す。【池田知広】
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【国立科学博物館】輸入飼育ヘビから重要病原体(ヘビ真菌症)を発見、国内侵入を確認 ―アジアで初報告 世界的な伝染に懸念―文化庁
https://prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000268.000047048.html
抜粋
概要
ヘビ真菌症(Snake Fungal Disease, SFD)は、 カエルツボカビ症、 コウモリ白鼻病と肩を並べる病原性真菌で、 カビの一種、 Ophidiomyces ophiodiicola によって皮膚が壊死し、 重症な場合は死に至る病気です。 本菌は、 1986年にアメリカ東北部で飼育下のヘビに最初に報告されて以来、 北米大陸、 ヨーロッパの野生のヘビにも報告され、 世界的な流行が懸念されていましたが、 アジアでの報告はありませんでした。
本成果は、 岡山理科大 獣医学部 宇根有美教授、 高見義紀獣医師及び国立科学博物館 細矢 剛 植物研究部長らによる共同研究によるものです。
本成果は、 2020年9月に生物科学系のプレプリントサーバーであるBioRxivにて速報が公開されましたが(doi: https://doi.org/10.1101/2020.09.03.281154 )、 2021年6月25日に日本獣医学会の国際学術誌
「The Journal of Veterinary Medical Science」の早期公開版にオンライン掲載されます(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jvms/advpub/0/_contents )。

写真説明
1.:皮膚の壊死(上)、 多発性痂皮(下)。 2.病原菌 Ophidiomyces ophiodiicola の胞子形成構造。 菌糸が枝分かれして末端に胞子が形成され、 ちぎれるように脱離する。 3.患部皮膚組織標本、 皮膚は壊死して(赤色)その表面に真菌が増殖している(ヘマトキシリン・エオジン染色)。 4.病変部の菌糸(緑色の蛍光を発する。 ファンギフローラY染色)。
引用元:http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1625461134/
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